つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

史上最大のピンチ

 今日の午後は丸々研修で僕はいない。仕事は同僚にお任せ。
 そのつもりだったが、始業ぎりぎりにやってきた同僚は顔色が明らかに悪い。人の体調に鈍感な僕ですら一瞬で気付いたほど。半ば強制的に診療所に行かされた彼女が持ち帰ったのは、インフルエンザの診断。
 とにかく同僚には早く帰ってもらわなければ。頼みの綱は上司。しかし彼女はえへへと可愛らしく笑った。実はわたし、二日酔いなんですよ。
 上司はこの会社に入って丸4年。二日酔いで出社したのが今日は初めて。ひょっとして頬が赤いのは、と恐る恐る聞くと、わたしいつもチークつけないんですよという使えないプライベート情報が返ってきた。小さくてかわいい上司の息が酒臭い。泣きそうだ。