つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

溜池山王聘珍樓

 アロー。今日は溜池山王の聘珍樓に来てますよ。会社のコスト削減企画で当部署が優勝したので、賞金を使わなくっちゃいけないんです。幹事の半数は聘珍樓って何て読むのか知らなかったけど。
 27階だけあって夜景がとてもきれい。上司も目を見開いて夜景を見つめています。ちょっと曇ってて残念だけど六本木ヒルズがきれいに見えますね。あなたはガラスに映るみんなの様子を観察しているだけみたいですけれど。
 料理はきっとおいしいに違いないのだけどよくわかりません。このレバーはたぶん海月です。この竹輪はたぶん生湯葉です。はあ、揚げられても生湯葉は生なんですかねえ。と飾らない会話が交わされます。好き嫌いの多いマネージャーは、バフンウニもフカヒレも食べられなくてかわいそうでした。
 来期のコスト削減企画の委員の選挙が行われて、結果が発表されました。3事業所合同だったので、それぞれの選挙結果が3位から順に、拍手とともに読み上げられます。どうせ俺が当選するんだろ就任の弁なんか喋りたくねえ、と僕の隣でずっと駄々をこねていた同期は、彼のいる事業所でめでたく2位に終わったのでとりあえず拍手を送りました。よかったね。涙が出そうです。