つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

東京は良い天気

 新幹線に乗って、八戸にやってきた。
 盛岡駅では「13号車と14号車のドアが凍み付きまして開かない状態になっております」というアナウンスが流れた。ドアが開かないというのもすごいが、凍み付く、という表現もなかなか聞き慣れない。
 何にせよ無事に八戸駅には着いた。八戸線に乗り換える。
 東京は良い天気で、昼間は六本木の辺りを自転車で走り回っていた。それが今、八戸にいるというのが、不思議でならない。
 本八戸駅を降りると、薄く氷が張ったように積もった雪のはるか上に、月が光っていた。気温はマイナス8度。とても美しい。しかし過ごしやすさとトレードオフな美しさではある。
 タクシーの運転手にホテルの場所を聞いたが、訛りがすごくてなかなか聞き取れない。何とか駅の反対側の出口から出ればいいことを理解して、ホテルに向かって坂を上る。アイスバーンなので普通の革靴にはつらい。場所によってはすべって登れず、スキーでやるように横歩きをして登る。