つらぬくような軽いいたみ

毎日は書くことができない日記

後日談

 結局2006年の春に、八戸にマネージャーとして赴任した。その直前に彼女ができた。色々苦心したものの、結局遠距離恋愛には耐えられず、2007年の夏に会社を辞め、東京に戻った。そしてすぐに彼女と別れる。何のために好きな会社を辞めたのかわからないまま転職活動をして、何とか今いる会社に拾ってもらう。その年の冬、前の会社は今いる会社のグループに買収されてしまうのだが。
 色んな偶然がある。ものすごく優秀で誠実で面白いメンバーに恵まれなかったら、マネージャーとしてはやっていけなかった。マネージャーとしてやっていけてなかったら、わずかなりと管理職としてよい経験を積めていなかったら、今の会社には転職することはできなかっただろう。今の会社の転職に当たっては、すっかり忘れていた大学の専攻も生きた。彼女がいなかったら、そもそも転職活動をしていない。あのタイミングで辞めていなければ、結果として会社は買収されてしまうのだから、脱出しようとしてもうまくいかなかったかもしれない。転職するには好況期というのも良かった。いや、そもそも1年目の末に当時の部署に異動できていなかったら。
 今の妻に会うにも、家を買うにも、様々な偶然があり、とっさの判断がたまたまいい方向に転んだり、で。不思議なことだ。本当に。